優勝マジックを「1」としていた阪神2軍がウエスタン・リーグ、オリックス戦(甲子園)に勝利し、3年ぶり17度目のウエスタン・リーグ優勝を決めた。

平田勝男2軍監督(62)は「選手たちの勝つんだという意気込みを(感じた)。選手たちの素晴らしい集中力だな」とナインを称賛。甲子園に集まった1216人のファンへ「入場料払って見に来てくれている。だから恩返しはひたむきなプレー、そして勝つことがファンの方に恩返しになるし、コロナ禍で改めて感じてる」と感謝の気持ちを最高の結果で示した。

平田2軍監督の主な一問一答は以下の通り。

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-改めて優勝おめでとうございます

平田2軍監督 お、ありがとうございます。昨日といい、今日といい、選手たちの粘りというか、勝ちたいというのを通り越して勝つんだという、意気込みというか。選手たちの素晴らしい集中力だな。

-村上や小野寺ら若手がタイトル争いをした

平田2軍監督 やっぱり1軍はピッチャーに関しては、及川とか小川一平を使ってくれて。今は浜地が頑張ってくれているけど、ファームで成績がいい選手たちを矢野監督が使ってくれているので、すごい競争意識(がある)。1軍であいつに負けない、負けてたまるかというのがあると思う。野手もそうだよ。(一時は)首位打者だった島田。今はいい仕事をして(1軍を)奪った。小野寺も4番で首位打者を取れるぐらいになっているし。そういうところで各選手たちが、すごく自分のレベルを上げようと、このシーズンやってくれたな。

-ここまでの投打のMVPは

平田2軍監督 やっぱり村上は素晴らしいんじゃない。キャッチャーは引っ張ってくれた栄枝、長坂。栄枝だけじゃなくて、長坂。このピッチャー陣を引っ張ったのは長坂と栄枝だからね。今日も拳弥(長坂)が粘り強くリードしてさ。栄枝もずっと18連勝中もキャッチャーがやっぱり(良かった)。このキャッチャー2人非常に頑張ったと思うよ。

-矢野監督からはどんな選手を送ってほしいと

平田2軍監督 矢野監督とはしょっちゅうね、コミュニケーション取って、井上ヘッドとも話をしてるけど。今も、すごく使ってくれるでしょ、ファームで成績を残してる選手を。やっぱり外国人が多いから、足と守備が利く選手。その中でも、島田みたいに、しぶとくずっと成績上げてるやつとかさ。小幡も含めて、そうやん。そういう1軍の需要にマッチしたやつ。外国人もそう。ロハスが今日から(2軍に)合流しました。もう1回、彼を。マルテでもそう。ファームっていうのは、そういう若い子だけとか、1軍から落ちてきた選手だけじゃない。外国人もいる。そういうところで、俺のスピークがでるわけや。な! 明治大学英文学科。

-何年か先を見据えているのか、それとも今を見ている

平田2軍監督 それは俊介と今年入ってきた選手、村上やあの辺はまた違うし、そこは何年先って、もうビジョンが、ファームの場合は遠藤とかは今年何百打席立たせて、いろんなポジション守らせようとか、とりあえずそこはもうフロントと常に一体となって、1軍ともだけど、フロントとも我々、外国人、国際部で、宮脇ディレクターといろいろ。投手を何球投げさせる。及川なんかそれがきっちりハマって、去年も故障しないように10日空けよう、今日は60球で収めようとか。もう純矢(西)は大丈夫やから、西は投げさせろとか。村上なんかもう、キャンプは我慢させ、我慢させ言うて、4月ぐらいから投げさせるとか。これはもう我々現場だけでやってるわけじゃないんで。もう現場とフロントとのそういう共同作業なんでね。フロントがやっぱりいろいろ常に育成会議をしたりしてやるんで。そこを我々現場がうまく。ずっと同じ投手ばかり1軍みたく投げさせるわけにはいかんやん。昨日も小林と尾仲が2連投してたら、今日は湯浅と残留で残っていた伊藤和雄だとかさ、岩田稔とかも残留していたんでね、投げさせたれとなるやん。そういうところは現場とフロントの共同作業ですね。

-無観客の春季キャンプで始まったが、有観客で優勝を迎えられた

平田2軍監督 最後にはね、こうやってお客さんね、あいさつをしてても熱が入るやん。拍手、温かい拍手がさ。お客さんは神様ですって三波春夫さんが言ったけど、やっぱりね、入場料払って見に来てくれているんだもん。だから恩返しはひたむきなプレー、そして勝つことがファンの方に恩返しになるし、コロナ禍で改めて感じてる。選手たちもそう。ファームの場合には若い選手に興味をもっていただければね、もっともっと興味を持っていただければありがたいな

-次はファームの日本選手権が10月に

平田2軍監督 前もロッテにやられてる。まあやるからには日本一、俺が前のときはファーム選手権負けているんでね。