血眼で“混パ”をまくり上げる。楽天島内宏明外野手(31)が、球団生え抜き最多の19号ソロを放った。5点リードの5回先頭、日本ハム西村の直球を左翼席へ運んだ。18年田中和を抜くメモリアル弾に「最高です」。3戦ぶりの安打が9戦ぶりの1発となり「白い球を待っていました。打った瞬間入るとは思わなかったですけど、今日も風で入ることができました」とかみしめた。2連勝で首位ロッテに3・5ゲーム差を詰め寄った。

バッキバキに集中した。球団史を塗り替える1発の裏側を、活躍時に試合中に球団配信されるコメントの“島内語録”で明かした。

「最近、試合前の西口の目が血走っていたんですよね。たぶん、今もブルペンで目が血走っていると思います。それを見習って、目を血走らせて打ちました。名付けて“西口の血走り”打法です。(真顔で)」

5年目の今季、プロ初勝利を含む4勝と売り出し中の右腕の必死さに感化されたか。まさに目の色を変えて、バットを振り抜いた。

残り19試合とシーズンも大詰めを迎えるが、首位ロッテから4位ソフトバンクまで4ゲーム差と、ひしめき合う。「20本以上は打ちたい。接戦で1本でも多く打ちたい」。なりふり構わず、頂点だけを奪いきる。【桑原幹久】

▽楽天石井GM兼監督(2連勝で1日からの首位ロッテ3連戦へ)「勝って勢いに乗るかなと思いますけど、最後ちょっと本当に緩んだので、そこをもう1回引き締めて、次のカードに臨みたいと思います」

▽楽天弓削(5回1失点で今季初勝利)「今シーズンは自分自身苦しいことが多かったんですけど、何とか1勝することができてほっとしています」