阪神青柳晃洋投手が「DeNAキラー」ぶりを発揮し、6回2失点でハーラートップタイの11勝を挙げた。8月24日DeNA戦以来6戦ぶり、42日ぶりの白星となった。

「遥人(高橋)とかが活躍したゲームを見て悔しかった。何とか勝ちたい気持ちはありましたけど、自分の仕事をしっかりやることだけ頑張りました」と、チームの勝利に貢献することだけを考えた。

勝てない時期はビッグイニングの失点もあったが、丁寧に低めをついて流れを渡さなかった。4点の援護をもらった直後の1回裏2死一、二塁のピンチでは、宮崎に内角ツーシームを投げ込み、中飛で無失点。矢野監督も「いいリズムで点を取った後にしっかり抑えるとやっぱり流れがくる」と話すように、青柳の初回無失点が流れをつくった。

青柳は「嫌なイメージしかなかったんですけど、その記憶ももう消えました」と笑った。横浜のマウンドに立つのは8月2日、東京五輪の米国戦以来。試合はサヨナラ勝ちしたが、同点の5回に登板し、5安打3失点と炎上していた。「マウンドも(五輪仕様から)変わっていたし、DeNA相手には負けていなかったので」。今季の対戦は5戦で4勝負けなしとなった。今季2度目の中5日で青柳がチーム4連勝のバトンをつないだ。【石橋隆雄】