国学院大が、2季連続3度目の優勝を飾った。7勝3敗で勝率7割とし、同校史上初の春秋連覇を達成。春はなかった胴上げも、鳥山泰孝監督(46)は味わうことができた。「4年生が各部門で働いてくれた。メンバー外でもふてくされたりせずに、後輩の練習に付き合ってくれた。分析も、試合日程がタイトで睡眠不足の中でやってくれた。それが、例年よりも強かった」と勝因を分析した。

優勝に王手をかけて臨んだ中大との最終節2連戦。27日の初戦は、打線が2安打のみで完封負けを喫した。この日は勝てば優勝、負ければ3チームによるプレーオフとプレッシャーがかかる最終戦。指揮官は「腹を決めてやるぞ。絶対に勝つ。不安とか弱気とかはなくせ。プラスな感情で、心と体をリセットして(試合を)迎えなさい」と前向きな言葉を選手に伝えて臨んでいた。

投打がかみ合い、ほしかった先制点を初回に奪って試合を優位に進めた。3人の投手リレーで1失点に抑え、最終戦での優勝を決めた。今秋は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2部との入れ替え戦が行われないイレギュラーなルールだったが「緊張感は、何も変わらなかった」と明かした。

OBを含めて、待ち望んでいた同校初の春秋連覇。「まだまだ、もっと勝って恩返しがしたい。OBが喜んでくれることが、我々の大きな喜びです」と話した。