広島は23日、来季のキャッチフレーズが「ガツガツGUTS!」に決定したことを発表した。地元テレビ局・中国放送(RCC)で放送された「カープファン感謝デー2021」で明かされた。球団の新たな旗印のもと、チーム一丸不屈の精神で、4年ぶりのリーグ制覇、そして日本一を奪い取りにいく。

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ガツガツGUTS! 新たなキャッチフレーズには、強い「反骨心」の思いが込められた。歯を食いしばったデザインで、「3年連続Bクラスの悔しさを胸に、ガツガツ貪欲に戦い、GUTS(ガッツ)あふれる1年にしていきたい」などの意味が含まれるという。ファン感で発表に携わった大瀬良は「勝ちに飢えている。ガツガツと、勝ちに貪欲に、泥臭く頑張っていきたい」と力を込めた。

広島は毎年ユニークなフレーズで世間の度肝を抜いてきた。近年では、19年は「水金地火木ドッテンカープ」、20年は異例の回文で「たった今 このAKAの子 舞い立った」。今季は「バリバリバリ」で、シンプル路線に軌道を変えつつあるが、大瀬良は「覚えやすくていいですし、デザインもいい感じ」とニンマリ。発表当日に聞いたという佐々岡監督は、「なんとなく『バリバリバリ』に近いのは聞いていたので、昨日(22日)の時点で「ガツガツガッツかな」と思っていた。予想通り」と笑顔だった。

チームは若手が多い現状もあり、大瀬良は「貪欲にガツガツとやるべき選手も多いので、今のチームカラーにすごく合っている」とうなずいた。指揮官は「打って、抑えてガッツポーズ。最後に『GUTS!』というのは、勝って試合を締めるという意味合いもあるだろうし。ガツガツやっていく」と気合をにじませた。最後まで諦めず、気合、根性、闘争心をむき出しに、チーム一丸で「勝利」へ“ガッツ”いていく。【古財稜明】