日本シリーズが名勝負を繰り広げている。オリックスが25日の第5戦で競り勝ち、対戦成績を2勝3敗として、ほっともっと神戸での最終決戦に持ち込んだ。5試合すべて2点差以内、うち4試合が1点差決着。ここまでの熱戦をVTRで振り返る。

◆第1戦(11月20日) オリックスが逆転サヨナラ勝ち。1-3の9回に安打と四球、犠打野選で無死満塁とし、宗の2点適時打で同点。なお無死一、二塁から吉田正の中越え二塁打で決着をつけた。ヤクルトは奥川が7回1失点と好投。8回に村上の2ランで勝ち越したが、抑えのマクガフが1死も奪えず3点を失った。

◆第2戦(11月21日) ヤクルト高橋が三塁を踏ませず、シリーズ初登板完封勝利を挙げた。被安打5、与四球2と走者を背負ったが後続を断ち、133球で投げきった。打線は8回に青木の適時打で先制し、9回にも失策絡みで1点を加えた。オリックスは宮城が8回途中まで1失点と好投したが、打線が高橋を捉えきれなかった。

◆第3戦(11月23日) ヤクルトは5回に中村の2点適時打と失策絡みで3点を挙げ逆転。7回にはサンタナの2ランで再び逆転した。投げては石山が7回2死満塁のピンチを断ち、最後はマクガフで逃げ切った。オリックスは杉本の同点2ラン、吉田正の勝ち越し二塁打で粘るも、2戦連続無失点だった吉田凌がサンタナに1発を浴びた。

◆第4戦(11月24日) ヤクルトが2試合続けて1点差試合を制した。2回にサンタナのソロで先制。同点を許すも6回2死からオスナの適時打で勝ち越した。41歳10カ月の石川は6回1失点と好投。石山、清水、マクガフの無失点リレーも決まった。オリックスは山崎颯が5回1失点と接戦に持ち込んだが、打線のつながりを欠いた。

◆第5戦(11月25日) オリックスが競り勝った。6回にT-岡田の同点打で2-2とし、7回に太田とモヤの適時打で勝ち越し。8回にも伏見の適時打で3点をリードした。その裏、山田が起死回生の同点3ラン。だがオリックスも9回、先頭の代打ジョーンズがマクガフから決勝ソロ。今シリーズ初登板の平野がこの1点リードを死守した。