オリックス金田和之投手は1奪三振を奪うなど直球をアピールした。阪神荒木を三邪飛に打ち取ると、阪神藤谷をカットボールで空振り三振に仕留めた。日本ハム今井にはフルカウントから四球を与えたが、最速147キロをマークするなど持ち味を発揮。「真っすぐが自分の持ち味なので、しっかりと出せるようにとやってきた。今日に向けてしっかり準備してきて、今、自分ができることは出せたかなと思います」とすべてを出し切った。

12年ドラフト5位で阪神に入団し、デビューを果たした14年には主に中継ぎとして自己最多の40試合に登板するなど、5勝1敗で防御率は3・61の成績を残した。その後、16年オフに阪神へFA移籍した糸井の人的補償選手としてオリックスへ移籍。今年はパ・リーグ制覇したチームで中継ぎで9試合登板にとどまった。

トライアウトに向けては今回オリックスから参加した4選手と練習。「シート打撃とかを(大阪)舞洲でやらせてもらって実戦はできたので、それが生きた」と対打者への感覚を維持した。この日は自分のピッチングを重視。31歳右腕が必死に腕を振った。【林亮佑】