西武平良海馬投手(22)が23日、チームの大トリで契約更改を行い、年俸1億円でサインした。

10月下旬に右足首の手術を受けた影響で、異例となる入院中の都内の病院で交渉。4200万円から倍増以上の5800万円アップとなる大幅増を勝ち取り、大台に到達した。1年目の600万円からプロ4年で16・7倍となり「コンビニで値段を見ずに買うくらいのプチぜいたくをしたい」と話した。

今季は62試合に登板し3勝4敗20セーブ21ホールド、防御率0・90の成績を残した。開幕から無失点投球を続け、39試合連続無失点で日本記録を更新。またシーズン途中にセットアッパーから抑えへ配置転換されたことでプロ野球史上2人目、パ・リーグでは初となる「20セーブ+20ホールド」を達成した。東京五輪では侍ジャパンメンバーとして金メダルも獲得した。

激動の1年を終え「特にオリンピックの代表で、結果は僕自身よくなかったですけど、いろんな選手の取り組みを学んだことが一番よかった。(シーズン中に)コンディションを保てるコツをつかんだ。四球が多いと思うので、来年はあえて勝負していけたらいいなと思います。(来季)目標は何がいいっすかね? けがせずに頑張る。MVPをとった(オリックス)山本選手、支配的なピッチングだと思うので、そういうピッチャーになれたらいいなと思います」と掲げた。(金額は推定)

▼来季5年目の西武平良が1億円で契約更改。平良は通算142試合で先発経験がない。救援投手が高卒5年目で年俸1億円に到達したのは、入団2~4年目に3年連続30セーブ以上をマークした松井裕樹(楽天)に並ぶ最速となる。

 

西武平良海馬投手は入院先から、異例のリモート契約更改となった。10月下旬に右足首の手術を受け、秋季練習には参加していたが、患部にばい菌が入った影響で11月下旬に再び入院。この日も都内の病院でサインし、オンライン会見に臨んでいた。「キャンプに合わせて、という感じではなく、開幕に合わせてという感じでやっていきたいと思います」と焦らず調整していく。