“長友流”で土台を作る。楽天ドラフト1位の吉野創士外野手(18=昌平)が6日、仙台市内の犬鷲寮に入寮した。「1年目は体を作りつつ技術も向上したい。1年目の後半には試合に少しずつ出られることを目標にします」と晴れやかな表情で語った。

高校通算56本塁打で広角に長打が打てることが武器の右の大砲候補。「一番は球界を代表する選手になりたい」と意気込むが、まずは目先の課題に取り組む。体幹が弱く、打撃時の軸がブレてしまうことを自覚している。入寮までの間は体幹トレーニングに力を入れた。YouTubeでトレーニング動画を探していく内にたどり着いたのは、サッカー日本代表の長友佑都がやっているもの。「体幹を強くしたらバッティングや野球のプレー全体にいい影響を及ぼすと思うので、細かい部分のトレーニングを重点的に、時間をかけてやってきた」と話した。

現在78キロの体重も、1年で86キロまで増やす見込み。最終的には90キロ台到達を目指す。「プロで通用するような体作りをしないといけない」。地道なトレーニングと、ひたむきな努力で、焦らずに1歩1歩成長を続けていく。【湯本勝大】