ヤクルト塩見泰隆外野手(28)が、チームの今季初となる対外試合に「1番中堅」で先発し、3打数3安打で存在感を示した。昨季は打率2割7分8厘、14本塁打でベストナインを獲得したが、三振数はリーグ2位の156個。80個減を目標とする今季は「追い込まれてからのアプローチ」を課題に取り組んでおり、初実戦でいきなり成果を示した。

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1回無死、楽天先発西口の5球目、真ん中高めの変化球を中前にはじきかえすと、3回無死の第2打席は同じく西口の2球目、真ん中に入った直球を捉えて左中間へ二塁打。5回1死の第3打席では、楽天2番手西垣に追い込まれながらもフォークをカットして粘り、7球目の真ん中付近の直球を中前にクリーンヒット。「思っているよりバットは振れているので。変化球だったり真っすぐにどういう対応ができるか探り探りやった結果、いいように出てくれた」と振り返った。

今キャンプで臨時コーチを務めた古田敦也氏からアドバイスを受けたばかり。すぐに結果に結び付いたが、もちろん満足はしていない。「まだ序盤なので。相手ピッチャーもまだまだ仕上がってないと思うし、球の勢いも1段も2段も上がってくる。そこでどういう対応が出来るのかが楽しみ」。不動のリードオフマンとして、さらなる成長を求めていく。【鈴木正章】