<オープン戦:ソフトバンク1-0ロッテ>◇5日◇ペイペイドーム

ロッテ佐々木朗希投手(20)が160キロ台を連発した。ソフトバンクとのオープン戦に先発し5回2安打9奪三振で無失点。36球投げた直球は、自己最速タイの163キロを含む23球が160キロを超え、平均球速160・1キロをマークした。フォークもこれまでの自己最速だった146キロを上回る149キロを計測。メジャーでも難攻不落の球の1つに挙げられるエンゼルス大谷翔平投手(27)と類似した球速帯を駆使して快投し、今季の大ブレークを予感させた。

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ロッテ佐々木朗は1回、何度も帽子を飛ばした。なびく黒髪。2回からは「(サイズを)小さくしました。それでも最後の方はとれちゃったので、髪切ります」。帽子が脱げたのは髪の毛が伸びたから。裏返せば、散髪の余裕もないほど、充実したキャンプを送った証しでもある。

ハードな練習をこなしながら、休日には宿舎の食堂で「おしゃれトースト」をつくった。あるときはトーストに南国のフルーツを乗せ、生クリームを添えた。また、あるときは砂糖と卵をつかったフレンチトースト風に。スイーツ男子となって気分転換した。

伸びた髪も気にならないほど練習に打ち込み、心の充実を求めてオフは楽しんだ。そんなキャンプの成果が、いかんなく発揮されるのはここからだ。【野球デスク=竹内智信】