ヤクルト高橋奎二投手(24)が、9回を120球4安打1失点でレギュラーシーズン初の完投勝利を飾った。最速152キロの直球を軸に7奪三振。プロ7年目、対巨人戦8戦目での初白星に「ずっと負けてたんで何とか勝ちたいなと。巨人打線ほんとに強いんですけど、何とか強気で攻められたのかなと思います」と素直に喜んだ。

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1回の初球、吉川にいきなり死球を与えたが、そこから崩れなかった。「ランナーを出してからも力まず、もう1回気を引き締める。そういうことが出来るようになってきたので、いい方向になってるのかなと」。気持ちを切り替え、立て直すと、打席でも粘りを見せた。同点の7回2死二、三塁の好機。1ボールから5球連続ファウルの粘りでパスボールを誘い、決勝点を呼び込んだ。「足に自信を持っているんで、何とかゴロを狙おうと打席に立ちました」と振り返った。投打に粘り強さを見せた左腕。登板過多の中継ぎ陣を休ませる価値ある1勝となった。【鈴木正章】

▽ヤクルト高津監督(投打で粘り強さを見せた高橋について)「何事に対しても一生懸命。走ることも、打席でも。すごく気持ちが1球に伝わる選手」