BIGBOSSの“秘策”は、20歳のニュースターの投げっぷりが封印させていた。

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日本ハム新庄剛志監督(50)はロッテ佐々木朗希投手(20)との対戦前に「全員セーフティー(バントを)させます」と、攻略への布石を打っていた。

この日、セーフティーバントの構えをしたのは、4回先頭のアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)と7回の3人目の打者となった石井一成内野手(27)の2人。ともに初球に構えを見せた。ボール球でバットを引いたが、2球目以降の勝負を見据えて揺さぶりを掛けるモーションだったのかもしれない。結局、2人とも最後は空振り三振に終わった。

新庄監督は試合後、繰り出すことはなかったセーフティーバント作戦について、すがすがしく語った。「ああいうピッチングを見た時に、正々堂々と。その前はセーフティーやらせるとか(言っていたが)、ああいうピッチング見たら、セコいことというか、そういう風にならなかった。堂々と打ちにいきなさい、という風にさせてくれたピッチャーでした」。佐々木朗のマウンド上の堂々とした姿に、正々堂々と勝負させた結果に納得していた。