日本ハム上沢直之投手(28)が今季初勝利を逃し、ロッテ戦の自身の連敗も止められなかった。5回9安打5失点でリードを許したまま、降板。

「3点の援護をもらっておきながら、逆転されるようなピッチングをしてしまい、情けなく思います。チームに迷惑をかける結果になってしまい申し訳ない気持ちです」。最初から最後まで、山口航輝外野手(21)を抑えられなかった。

1回は2死一、三塁で先制の左前適時打を浴びた。2回に打線が3点を挙げて逆転してくれたが、3回2死無走者から連打を浴びて再び山口に左前適時打。1点リードのまま迎えた5回は、無死満塁でレアードを二ゴロ併殺打。その間に同点にはされたものの、大ピンチを最小限の失点で切り抜けられそうなところで、また山口と対戦した。

1、3回は変化球を捉えられていたが、5回は直球勝負。カウント1-2からの5球目は135キロのスライダーを選択し、外角へ大きく外れてボール。そして、高く浮いた6球目の151キロ直球を打たれ、勝ち越しの3号2ランを献上した。

チーム内では「上沢を勝たせよう」という声も出ていたが、その気持ちに応えられなかったエース上沢は19年から8連敗中のロッテにまた、苦汁をなめた。

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