プロ19年目で40歳のヤクルト青木宣親外野手(40)が、通算1500試合出場の節目に決勝打を放った。

2連敗中のDeNA上茶谷に対し、3回2死二塁、2球目の直球を右前へ運び先制適時打。これがV打となりチームを3連勝に導いた。史上201人目の節目にお立ち台では「こういう節目の試合は感謝の気持ちがいつも芽生えるんですけど、本当にそういう気持ちでした」。素直な気持ちだった。

18年にメジャーから7季ぶりに古巣復帰したとき、意識は大きく変わっていた。前年チームは45勝96敗2分けで借金51、首位とのゲーム差44で断トツの最下位。チーム状況を見て「誰かが旗振って、こういう風にやっていきますよって示していかないといけない。96敗していたので、なおさら必要なこと。そういうの込みで自分はヤクルトに帰ってきた」。お手本となり、先頭に立ってチームをけん引。屋台骨を支え、昨季日本一まで駆け上がった。

5回には四球を選ぶと盗塁をマーク。アウト判定も自らリクエストを“要求”し、セーフ判定に覆った。バットでも足でも存在感を示したベテラン力に、高津監督も「いろんなところで旗振って先頭に立ってやってくれますし、本当に頼りにしてます」と最敬礼。貯金3といい形で大型連休に突入した。【栗田成芳】

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