中日大野雄大投手(33)が10回2死まで完全投球を続けた。阪神佐藤輝に中越えの二塁打を許し、記録はストップ。それでも10回1安打無失点に抑え、サヨナラ勝ちにつなげた。

▼大野雄が9回を完全に抑えながら0-0で延長に突入し、10回2死から佐藤輝に初安打を許した。延長戦に入ってノーヒットノーランを逃したのは14年5月31日金子(オリックス)以来12人目で、完全試合を逃したのは05年8月27日西口(西武)に次いで2人目。西口と大野雄はチームが延長10回にサヨナラ勝ちし、2人とも完全試合を逃して「延長10回1安打完封勝ち」となった。過去に延長戦でノーヒットノーランは73年8月30日江夏(阪神=延長11回)しかおらず、延長戦で完全試合を達成していればプロ野球史上初めてだった。また、大野雄は19年9月14日阪神戦でノーヒットノーランを達成。ノーヒットノーランを複数回記録したのは3度の沢村(巨人)外木場(広島)を含め過去9人いるが、延長戦で自身2度目のノーヒットノーランを逃したのは初めて。

▼この試合は9回終了時に中日2安打、阪神0安打。9回終了時点で両軍合計2安打は、73年6月16日日拓2本-近鉄0本、82年6月18日大洋1本-ヤクルト1本に並び3度目の最少タイ記録。