日本ハムがシーズン33試合目で自力優勝の可能性が消滅した。2リーグ制後では球団史上最速となった。

新庄監督は「まあまあ、これからですよ。いきなり、水をあげてバーッと花が咲くわけじゃないから」。ベルーナドーム名物の長い階段に息を切らしながら、BIGBOSSは前向きな言葉を並べた。

投打で、もう1歩という試合が開幕から続く。この日は5回まで好投した生田目が6回に四球から崩れた。打線は複数回あった好機で誰も決められなかった。

いい試合を展開しても勝利に結び付かないシーズン序盤。新庄監督は「歯がゆさがなかったらね、やってても面白くない。(ファンを)喜ばせたいけど、もうちょっと待っていてください。選手は成長する時。俺は辛抱して選手をつくり上げて、みんなの期待に応えられるように。楽しくね、いきましょう」と、BIGBOSSらしく笑顔で球場を後にした。

○…今季初登板初先発の生田目が、6回につかまった。先頭への四球から1死満塁を招き、西武外崎に先制の右前適時打を浴びた。「ゼロで抑えたいなというのが、ちょっと力みにつながった」。プロ入り最速155キロを計測するなど、プロ4年目で爪痕は残した。「今日みたいにストライクゾーン勝負で、打たせて取るピッチングが出来れば、またしっかりと抑えられると思う」と力にする。

▼日本ハムの自力Vが開幕33試合目で消滅した。日本ハムは残り全勝で120勝23敗、勝率8割3分9厘。楽天は日本ハムとの残り16試合に全敗しても他カードで全勝すれば120勝22敗1分け、勝率8割4分5厘となり、日本ハムは楽天を上回れず自力Vが消滅した。最近では18年楽天の自力Vが31試合目に消えたが、日本ハムにとっては1リーグ時代の47年32試合目以来のスピード消滅となり、2リーグ制後では55年の36試合目を抜いて球団最速。

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