当たり前のように「0」を並べ続けた。西武高橋光成投手(25)が7回3安打8奪三振無失点の好投で3勝目を挙げた。これで25イニング連続無失点。先月15日のオリックス戦の4回を最後に点を許していないが、この日もホームベースを踏ませず。4月1日以来の貯金1をもたらした。

「今日は制球もよかった。ストレートも力強かったですし、トータルでよかった。自分の役目を果たそうとしか考えていない。今日も0で抑えられたというのが自分の中で一番。いつも通りのことを丁寧にやっていて、それが今いい方向に行っている」と頼もしかった。これまで自身の連続無失点の最高は19年の23回1/3だったが、それを更新した。

「エース」の称号にふさわしく内容も濃い。仲間のミスも、カバーできる。3回は2者連続内野ゴロの悪送球で1死一、二塁。7回も内野ゴロのエラーが絡み2死一、二塁のピンチを背負った。気落ちなどない。そんな時こそ「いつも助けてもらっていますし」と、日頃の感謝の気持ちを白球に込めた。悪い流れでも、点を与えそうな空気が漂わない。得点圏に走者を背負った局面こそ、150キロ超のストレートは力強く、縦スライダー、フォークの切れ味も増した。

辻監督も「粘りましたね。3つエラーしてピンチをつくるも、光成が粘ってくれた。もう感謝です。これから野手はどんどん借りを返す。光成を助けてくれるようにしてくれればいいかなと思います」。まさにエースの投球に賛辞を惜しまなかった。

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