ヤクルトがDeNAをサヨナラで下し、2リーグ制後最速となる優勝マジック「53」を点灯させた。

1点を追う8回2死一、二塁、塩見の中前適時打で追いつくと、10回裏1死満塁から再び塩見が値千金の三塁への内野安打を放ち、熱戦に終止符を打った。

先発サイスニードの力投も逆転につながった。2回無死一、二塁のピンチを招いたが、ソトを空振り三振、続く大和を投直併殺に仕留めて乗り切った。3回1死一塁では桑原を遊ゴロ併殺、4回1死一塁では4番牧を遊ゴロ併殺。3イニング連続の併殺打で粘り強くピンチをしのいだ。5回、6回とリズム良く3者凡退。7回先頭の大田に左越えに5号ソロを被弾し先制点を許したが、7回を93球、5安打1失点。終盤までゲームメークした。

▼ヤクルトがDeNAに勝ち、優勝マジック53が点灯した。2位以下で唯一自力Vが残っていたDeNAは残り全勝で104勝39敗、勝率7割2分7厘。ヤクルトは残り67試合のうちDeNA戦に敗れても他カードで53勝すれば104勝38敗1分け、勝率7割3分2厘で上回る。これで2位以下の5球団に自力Vがなくなり、マジックが点灯した。残り全勝の広島を上回るにも53勝が必要で、M対象は広島とDeNA。65年南海が開幕58試合目、残り82試合の7月6日にM62を点灯させたが、ヤクルトの7月2日は点灯日としては65年南海を抜いて2リーグ制後最速となった。現日程での最短Vは8月12日。最速M点灯の次は、90年巨人の9月8日を抜く2リーグ制後の最速V決定に挑戦する。なお、1リーグ時代には37年春の巨人が7月1日にM点灯している。

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