日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が自己最多の1発を放つも、空砲に終わった。2点を追う7回の先頭。オリックス4番手近藤の4球目、ど真ん中に飛び込んできた149キロ直球を捉えた。「打った瞬間でした」。右翼手が打球を追うのを止めるほど、強烈な弾道のアーチを描いた。

プロ5年目で自己最多の8号ソロ。18年から20年までの3シーズン(21年は1軍出場なし)は、全て7本塁打にとどまっていたが、ついに壁を越えた。それでも、まだ8号。「例年よりはペースが速いので、いつか出るかな~と思っていました。もっと打ちたいですね、やっぱり」と貪欲だった。

発奮材料があった。この日は弟・福太郎(早大)の19歳の誕生日。試合前に祝福メッセージを送り「良かったです、打てて」と最高のプレゼントになった。6月8日DeNA戦以来の一撃で1点差に迫ったが、反撃もここまで。チームは同一カード3連勝とはならなかった。