ソフトバンクが今季初の5連敗を喫した。6月末からのコロナ禍に加え、三森、中村晃が故障離脱。連敗中はすべて2得点以下と打線が苦しんでいる。

藤本博史監督(58)は「今いる中で状態のいい選手を使っている。それで打てなかったら、また考えていかないとしょうがない」と、歯がゆそうに話した。

チームの緊急事態となり、藤本監督は「人がいなさすぎますわ。まあでも今いるメンバーでやらなくちゃしょうがないわけやからね。緊急事態の緊急事態。筑後ホークスみたいな感じになってきてるのでね。それは冗談やけど」と苦笑い。新型コロナウイルス陽性から、2軍で1試合に出場しただけのデスパイネを代打要員として急きょ昇格させた。この日は7回、2点差に迫りなお2死一、二塁の場面で登場したが、結果は遊ゴロだった。

頼みの4番柳田はイニング先頭の打席で2安打したが、4回2死二塁、8回2死二塁の得点圏ではいずれも凡退だった。藤本監督は「柳田がチャンスメークしてたら点入らないよね。柳田が打点を挙げないと。4番ですからね。そのへんはまた明日考えます」と、頭を悩ませた。2位西武も敗れたため1ゲーム差は変わらず。なんとか首位をキープしているが、正念場の戦いが続く。【山本大地】

○…3連勝中だった先発大関もチームの連敗を阻止できなかった。「絶対に連敗を止めようと、強い気持ちでマウンドに上がりましたが、初回から点を取られてしまい、リズムの悪い投球になってしまいました」。初回に1点を先制されると、3回には紅林に3号ソロを被弾。5、7回にも失点し7回途中4失点で降板。「中盤以降も粘ることができず、チームに申し訳ないとしか言えません。まだまだ力不足だと感じました」。5月14日以来、約2カ月ぶりの黒星で4敗目を喫した。

▽ソフトバンク椎野(7回2死満塁で登板して火消し。1回1/3を無失点) 野手の方に助けてもらった投球でした。どんな場面、どんな状況でもチームのために、いい投球ができるように頑張りたい。

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