阪神のエースが借金完済へ先陣を切る。前半戦最後のDeNA3連戦(甲子園)の初戦22日に青柳晃洋投手(28)が先発。勝ち星を挙げれば球宴前までに11勝となり、球団では03年井川慶以来、右投手なら同じ変則の79年小林繁以来、さらに生え抜き右腕なら73年上田二朗以来49年ぶりの快挙となる。
青柳は「チーム的には(勝率)5割は通過点。貯金がないと優勝はできないし、ヤクルトには追いつかない。上にいくために1勝ずつ積み上げたい」と、白星を誓った。同じ変則サイドスローの小林はプロ入り時に目標とした。15年10月の指名あいさつ時に「(目標は)小林繁投手。自分も巨人キラーになりたい。何度か(映像も)拝見しました」と話した。カクッ、カクッと細身を動かし、横手からしなやかに投げる伝説の右腕。79年は江川とのトレードで猛虎に移籍しキャリアハイの22勝を挙げた。
青柳も今季、現在防御率(1・37)、勝ち星(10勝)、勝率(9割9厘)と圧倒的な成績を残している。新型コロナ陽性で3週間遅れたことを一切感じさせない。今季DeNAには2戦2勝だが、対戦防御率3・75で「勝ってはいるが、すごく点を取られている。誰が出てきてもいい打線」と油断はない。
ゴロで打たせて取る青柳が現在奪三振で1位柳に4個差の3位。「三振が増えたのは捕手の配球のおかげ」と話す。ツーシーム、スライダーだけに頼らず、高め直球、カットボールと今季は使える球種を増やしたことが大きい。成長を続ける右腕が、新たな伝説をつくる。【石橋隆雄】
▼阪神青柳は現在10勝。22日のDeNA戦で11勝目を挙げて前半戦を終えれば、03年の井川慶(11勝)以来となる。阪神で前半戦(球宴前)に11勝以上した投手は延べ20人いるが、右腕では79年の小林繁(11勝)、生え抜き右腕では73年上田二朗(15勝)以来だ。延べ20人のうち、50~60年代が15人で、00年以降では井川しかいない。青柳が19年ぶりに井川に並ぶか?



