阪神の先発ジョー・ガンケル投手(30)が6回無失点の好投も、今季6勝目はお預けとなった。テンポよく低めに球を集め3回までパーフェクト。6回2死から青木に右越えの二塁打を浴び初めてピンチを背負ったが、山田を中飛に沈め、勝ち投手の権利を持って降板した。助っ人右腕は球団を通じ「序盤はしっかり制球することができたし、いい登板になったね。最後は制球が少し乱れた部分もあったけど、何とか粘ることができてよかったよ」と振り返った。

今季初めて借金生活を脱した7月は、先発陣が圧倒的な安定感をみせ続けた。チームは同月20試合中14勝を挙げ、全試合で先発に勝ち星がついた。同期間の先発防御率1・04と驚異の数字を残した。ガンケルも3試合に先発し、2勝0敗、防御率0・00と好投連発で、真夏の大逆襲をけん引。矢野監督が「うちの一番の強み」と胸を張る鉄壁を誇る先発陣が、後半戦もチームをもり立てる。

▽阪神アルカンタラ(延長10回に6番手として登板し、3者凡退に抑える)「少し登板間隔はあいたけど、感覚は決して悪くなかったし、少ない球数でイニングを終えることができて、0を並べる自分の役割は果たせたと思うよ」

○…浜地が仕事を全うした。渡辺がヤクルト村上から本塁打を浴び、1点差に迫られた7回途中でマウンドへ。サンタナを直球で遊ゴロに仕留めると、中村も遊ゴロに。最後はオスナを149キロの直球で二ゴロに料理した。「自分の仕事を全うする気持ちでマウンドに上がりました。しっかり3人で抑えることができて良かったです」。これで4試合連続無失点と役割を果たしている。

○…湯浅が1回を無失点に抑えた。1点リードの8回に登板。ヤクルト先頭長岡に左前打を許し、代打古賀の犠打で1死二塁とされた。塩見には痛烈な打球を打たれたが、左翼島田がスライディングキャッチ。好プレーに助けられながら、最後は青木をフォークで二ゴロに仕留めた。「野手のみなさんに守備で助けてもらって、結果的に0で抑えることができて良かったです。(島田)海吏さんに本当に感謝です」。28ホールド目を挙げ、リーグトップを独走している。

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