令和初の3冠王を狙うヤクルト村上宗隆内野手(22)が、前夜の勢いのまま安打を積み上げた。3点を追う展開で2死一塁、カウント1-1から広島九里のカットボールをとらえ一塁強襲。一塁坂倉のミットをはじいてファウルゾーンへ転がった。前日には3安打猛打賞で打率が急上昇。2毛差で中日大島に肉薄し、3冠王が現実味を帯びていた。4番が着実にヒットを重ね、反撃の糸口を探った。

4連敗中のチームは、連敗脱出に打線組み替えで臨んだ。リードオフマンを担う塩見が11試合ぶりにスタメンから外れた。後半戦9試合では40打席でわずか3安打、打率は0割8分5厘と急降下。直近では10打席連続安打がなく、不調に陥っていた。高津監督は前夜の敗戦後「ぜひ点を取れるようにしていきたいと思います」と、打開策を模索。1番に山崎を起用したが、劣勢の展開を強いられた。

3年ぶりに先発した星は3回6安打3失点で降板。4回から登板した木沢が、先頭小園にソロアーチを浴び、リードを広げられた。同監督は「リリーフ陣もつないでつないでってやっていけばいい」とブルペンデーを覚悟して臨んでいた。