ヤクルトがCSファイナルステージ初戦を快勝し、アドバンテージの1勝を含め、2勝0敗とした。

投打が、がっちりかみ合った。序盤3回までに5点先制。初回は2死走者なしから、山田、村上が四球を選び、オスナが3ラン。2回、3回は先頭の安打を犠打や内野ゴロで進め、適時打と犠飛で加点。6回に1点を失ったが、直後にサンタナが2ランで再び突き放した。

オスナは「短期決戦で先に先制してチームに勢いをつけたかった」と言った。言葉どおり、チームに勢いを付け、流れるようなスキのない攻撃を呼び込んだ。

投げては、エース小川が7回途中まで6安打1失点にまとめた。「大事な初戦なので主導権が握れるように初回から飛ばして投げました。最少失点で投げることができましたし、試合はつくれたかなと思います」と控えめに言ったが、十分な働きだった。

ベンチワークもはまった。7回2死一、二塁となると、2番手ですかさず石山を投入。後続を断った。その石山が、8回先頭で代打マルテに二塁打を打たれると、田口に交代。早め、早めにつなぎ、相手の攻撃の芽をつんでいった。田口は8回2死二塁から近本に左前打を許したが、山崎が本塁好返球。守備でもスキがなかった。

前日、高津監督は「リーグ優勝して、シーズン最終戦が終わって約10日間。しっかり調整をやってきたつもり。個人個人、思うこともたくさんあるでしょう。緊張だったり、興奮だったり。それを楽しんでもらって、当日、100%の力が出せるように」と言った。リーグチャンピオンの力を100%、発揮した先勝だった。

▼ヤクルトとオリックスが勝ち、アドバンテージの1勝を含め2勝。日本シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで2勝0敗は過去26度あり、25度が進出。突破率は96%と断然有利だ。連敗スタートから突破したのは17年DeNA(対広島)だけ。