阪神嶌村聡球団本部長(55)が、改めて今オフのFA補強は行わないことを明言した。

西武森、日本ハム近藤らがFA権を行使したが「静観させてもらう」と、争奪戦には加わらない。合同トライアウト参加者なども現状は育成でも獲得する予定はない。自由契約となったレンジャーズ傘下3Aラウンドロックの有原については「そこらへんについては、今後まだいろんなことを想定しながらやっていきたい」と話すにとどめた。

右打ちの外野手や先発、抑えの投手など外国人補強に関しては、これから絞り込み作業を進める。FAで流出の可能性のあった岩崎、西勇、岩貞の3投手全員を残留させ「3人とも戦力として欠かせないピース。最善を尽くして残ってくれた。ありがたいこと。岡田新体制になって、そのまま残留して、そのままの形でいけるというのがすごく大事」と、ホッとした表情を見せた。

○…2年目の佐藤蓮が340万円ダウンの年俸600万円で育成契約を結んだ。来季から背番号は30から130に変更となる。嶌村球団本部長は「チーム事情も含めて、総合的な判断」と説明。度重なる故障などの影響もあり、2年間で1軍未出場の右腕は「(来季)ダメだったら終わるくらいの気持ちで死に物狂いでやるしかない」と決意をにじませた。今オフの支配下選手の育成契約は、佐藤蓮だけの予定だ。

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