<侍ジャパンシリーズ2022:オーストラリア0-9侍ジャパン>◇10日◇札幌ドーム

ロッテ佐々木朗希投手(21)が初めて札幌ドームで投げた。北海道での実戦も久しぶり。中3夏、地元選抜「オール気仙」の一員として函館でのKボール東日本大会に出場した。岩手・大船渡からバスで青森へ、さらに青函フェリーで約4時間の船旅。遠い大地で快速球を披露した。

かねて「Kボールで成長できた」と口にしてきた。軟球と硬球の中間のボールが使われ、中3夏から秋に高校硬式野球への懸け橋となる大会が行われる。「ボールが変わっていくにつれて、球速とコントロールが同時に上がっていきました」と回想するプロ入り前。成長期の15歳で触れたボールが、秘めたる才能開花に大きくつながった。

オリックスドラフト3位の盛岡中央・斎藤響介投手(17)もKボール大会で急成長した選手だが、大会関係者は「あの時の朗希君ほど速い球を投げた中学生を見たことがないです」と今なお興奮する。当時の直球は、中3としては別格の最速141キロ。オール気仙時代と同じ、紺色ユニホームと背番号11で臨んだ6年後の北海道。不慣れなWBC公式球ながら、159キロを世界に投げた。【ロッテ担当=金子真仁】

ロッテニュース一覧はコチラ>>