阪神前川右京外野手(19)が高知県内のチーム宿舎で契約交渉に臨み、現状維持の年俸500万円で更改した。

ルーキーイヤーはけがに悩まされた。3月13日の巨人とのオープン戦でマルチ安打の甲子園デビューを飾ったが、3月下旬と6月中旬に負傷離脱を余儀なくされた。「技術を伸ばすには体力も必要だと思うので、まずはしっかり自分の体と向き合って、伸ばせるものを伸ばしたい」と1年間戦える体作りに取り組む。

ポテンシャルの高さは折り紙つき。シーズン終盤に2軍で実戦復帰し、ファーム日本選手権では本塁打を放つなど来季の飛躍が期待されている。参加中の秋季キャンプでは、考える野球にも目を向けた。経験豊かな梅野と坂本に打席に立った時の捕手の心理を積極的に質問。細かい部分まで吸収しようと心がけている。「ただ力で野球するのではなく、頭も使いながら、いろんなところで野球していかないといけない。そういったところでも、勉強になることが多い」とレベルアップを誓った。

目指すは1軍昇格だ。「1年間やってきたことをいかに1軍で力を出せるように、1日1日大事にやっていきたい。失敗を怖がらずに挑戦したい」。甲子園で大暴れするため、心技体すべてを鍛える。【三宅ひとみ】

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