ロッテ茶谷健太内野手(24)が17日、ZOZOマリンで契約更改交渉に臨み、倍増の来季年俸1100万円(金額は推定)でサインした。

ソフトバンクからロッテへ移籍しプロ7年目のオフ、ついに年俸が1000万円を超えた。1100万円。1が2つ並び、茶柱が立った。「素直にうれしいです。自分の中で本当に、全てがキャリアハイだったので、年俸にも比例していると思うので」と喜んだ。

21年シーズンはキャンプ初日に離脱し、何もできずに1年が終わった。1年前の契約更改では「契約していただいてありがたい」とも口にした。1年たって「去年がなければ今年は本当になかったので、そこは本当に感謝しかないですね」と表情に充実ぶりも浮かぶ。

恩返しのつもりで、1軍で奮闘した。57試合に出場し、シーズン終盤には遊撃手でのスタメンが一気に増えた。内角攻めにあいながら、その内角を巧みにさばき、打率2割4分8厘、プロ初本塁打もマークした。開幕2軍スタート。好調でもなかなか1軍に呼ばれない。「正直不安しかなかったですけど、その中で何としても上がれるように頑張りました」。

派手なことは言わず、誠実に言葉を紡ぐ。年俸は倍増になったら、新しいものが見えてきたりするのか。

「いや、自分は変わんないと思います。そんな特に、ごはん食べることくらいしか使うことがないので」

最盛期には丼3杯はかき込んでいた大食漢。腹を満たして、真価が問われる来春に備える。【金子真仁】