阪神中野拓夢内野手(26)が3300万円増の年俸7000万円で契約を更改した。入団以来2年連続の大幅昇給で、ごほうびの時計も大胆にグレードアップすることを明かした。

「まだ決まっていないですけど、パテックフィリップ、オーデマ・ピゲあたりがほしい時計ではあるので、いろいろ探しながら見ていきたいですね。1年頑張ったごほうびで」と笑みを浮かべた。ともに200万円台から1000万円超えまでそろえるハイブランド。昨年は100万円は「超えている」という高級ブランドのハリー・ウィンストンの腕時計を購入し、2年目の活躍に結びつけた。豪勢なコレクションは中野のモチベーションアップに欠かせない。

時計とともに、グラウンドでも数段上のクラスを見据える。今季は遊撃で初のベストナインに選出された。しかし打率2割7分6厘、6本塁打、25打点、23盗塁の成績に「あまり納得いく数字ではなかった」と振り返る。盗塁王だった1年目から盗塁数も7個減らした。警戒される中で結果を出す難しさを感じたという。

その上で来季の目標は大きく、首位打者&ゴールデングラブ(GG)賞に定めた。「また盗塁王を取りたい気持ちはあるけど、やっぱり打撃のタイトルで首位打者は取りたい。来年はそこを狙っていく。四球も犠打も優先してミスなくやっていけば打率も落ちることがない。(課題の)出塁率も上がると思う」。

コンバートが決まっている二塁でのGG賞も難易度が高いが「他球団の二塁の方々も非常に成績を残している。今年以上に全体の数字を残さないとGG賞もベストナインも取れない。(DeNA)牧選手らと切磋琢磨(せっさたくま)していけば数字も上がってくる」と意欲を隠さなかった。

オフはウエートトレに本格的に取り組み、1年間戦い抜く肉体を作り上げる。タイトルも高級時計も貪欲にコレクションするつもりだ。【柏原誠】

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