オリックス宇田川優希投手(24)が山崎颯とのスピード競争を制し、守護神奪取を誓った。

大阪市内の球団施設で自主トレを行い、報道陣に対応。昨季は中継ぎとして19試合に登板。最速159キロを計測し、脚光を浴びた。160キロの大台到達について聞かれると、力強く言った。「颯一郎より速くしたい。颯一郎が61を出せば、62!」。昨年10月に同い年の右腕が、球団日本人最速の160キロを計測。ともにセットアッパーの座を目指すだけに、ライバル心をたぎらせた。

元旦からキャッチボールを開始し、6日にはブルペンで本格的な投球練習を行った。WBC日本代表の最終候補に残っており、「大谷選手とかダルビッシュさんとかいるので、一緒に野球をやりたいなという気持ちはあります」とハイペース調整で備えている。

筋力強化にも力を入れ、今オフで体重は5~6キロ増の104キロ。「筋肉量を上げて、体幹もしっかりすれば出力が上がると思う」と球速アップに手応えを見せた。中嶋監督はベテラン平野佳の抑え起用を明言しており、宇田川や山崎颯には「まだ早い」と話している。指揮官の言葉にうなずきつつ「(シーズン)前半にしっかり信頼されて、後半に投げられるようにがんばります」と今季中の守護神奪取を目標に掲げた。【田口真一郎】

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