4年後のドラフト1位を目指す。東海大菅生の右の巧打者で、DeNA小池正晃1軍外野守備走塁コーチを父にもつ小池祐吏内野手(3年)が東都大学野球の亜大に入寮。新生活をスタートさせた。「亜大は厳しい練習とはわかっています。そこに自分の身を置いて、どれだけできるか試したい」と期待に胸を膨らませた。

尊敬する父に見送られて、新たな道を歩み始めた。この日は、両親とともに大きな荷物を抱えて引っ越し。昨年はプロからも注目されたが「4年後のドラフト1位を目指す」と大学進学の道を選んだ。プロか進学か-。人生の選択に悩んでいたとき、背中を押してくれたのが父・正晃さんの言葉だった。「その時が全てじゃない。大学でもしっかりと自分の信念をもってやれば、必ずプロに行けるからな」。自分もきっと成長できる。父の言葉に心が動いた。「僕の信念は、『やり切る』こと。大学でしっかり頑張ろう」。プロ入りを誓い、進路を決めた。

高校通算14発で、広角に鋭い打球を放つ。堅実な守備でもスカウトからの評価は高い。「尊敬する父と同じ(プロの)舞台に立てるように。まずは土台作りをしっかりして、1年からレギュラー争いができるように頑張りたい」と話し、近くで見守る父を見つめた。大きな夢への第1歩。小池の新たな挑戦が始まる。【保坂淑子】