巨人井上温大投手(21)がドキドキのオープン戦初登板に臨んだ。

「少し自分の中であがってしまって。冷静に投げられなかったと思う」。21歳の高卒4年目左腕は、先頭から連打を浴び、わずか7球で先制点を献上。1失点喫してから我に返った。「投げる前に投げる意図を明確に意識しよう」。徐々に冷静さを取り戻した。

プロ入り後、初めての光景だった。鳴り物が解禁され、生演奏でスタンドから鳴り響くトランペットの音と応援歌。20年に入団した井上にとってコロナ禍前の日常は、非日常だった。「緊張ですね。対外試合で初めて相手に投げるので。応援がある中で投げたので、少し混乱というかあがってしまった」。直球主体から変化球主体にしながら本来のテンポを思い出した。

自主トレでDeNA今永に弟子入りして習得した「今永チェンジ」が、要所でさえ渡った。打順2回り目の3回、1番野間をカウント0-2で追い込み、新球で空振り三振に仕留めた。ドキドキの65球の結果は4回4安打1失点。先発ローテーション入りへ前進した。

▽巨人原監督(先発した井上について) いい階段は上っていると思います。常に攻めから入ったピッチングをするということが必要かなと思いました。

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