楽天浅村栄斗内野手(32)が、“神の手”で開幕カード勝ち越しをつかんだ。同点で迎えた7回2死満塁。メネズの初球、高めに抜けた球を伏見が後逸すると、三塁から迷わず突き進んだ。スライディングをしながら、タッチをかいくぐり、左手で本塁に触れた。

今季から主将で4番。チームから置かれる信頼はさらに大きい。しかし、8回の第4打席で中前打が出るまで、開幕から12打席で無安打。打撃が不調でもできることはある。「どんなときも先頭に立って引っ張りたい」。闘志をむき出しに、グラウンドを蹴った。

石井監督からも「アサは走塁がうまい。走力ある人でも、走塁が下手だとああいうところでアウトになる。走力を補うだけの走塁ができるので、うまくタッチをかいくぐってくれた」と評価された。激走が決勝点を呼び、勝利。貯金を作り、いい流れで4日の西武との本拠地開幕戦へ向かう。

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