阪神が今季初の引き分けで単独首位浮上のチャンスを逃した。

1-1の同点のまま延長12回までもつれたが、試合を決めることができなかった。

打線は再三のチャンスを生かすことができなかった。初回は1死満塁から佐藤輝、板山が連続の空振り三振で凡退。3回は無死二、三塁からノイジーの遊ゴロの間に1点を先取。同点に追いつかれた直後の7回は2死一、三塁のチャンスでノイジーが中飛に倒れ、無得点。8回は先頭大山が左中間への二塁打で出塁したが、佐藤輝、代打原口、梅野と3者連続の空振り三振。9回も1死一、二塁のサヨナラ機をものにできず。延長11回は1死一、二塁から近本がまさかの遊ゴロ併殺打に倒れた。

先発した才木浩人投手(24)が圧巻の奪三振ショーをみせた。初回に3者連続三振を決めると、4回までで毎回の9奪三振。6回は2死から村上を外角フォークで空振り三振に斬り、プロ初の2桁奪三振を達成。7回は2死一、二塁から代打川端に右翼線への同点適時二塁打を許し、この回で降板。勝ち負けこそつかなかったが、18年8月22日の中日戦(ナゴヤドーム)以来となるプロ最長の7回を投げ1失点と好投した。

才木の後を受けた中継ぎ陣も仕事をきっちり果たした。8回から2番手で上がった岩崎は青木を投ゴロ、山田を一邪飛、村上を左飛に仕留め3人斬り。9回は守護神湯浅が三塁佐藤輝の好守にも助けられ、今季初の3者凡退でつないだ。延長10回に登板した石井も3人で片付けた。11回はK・ケラーが無死三塁の絶体絶命のピンチを招くも、山田を一邪飛、村上を空振り三振、オスナを三ゴロに抑え、ホームを死守した。12回は加治屋が1死二塁のピンチを背負いながら、リードを許さなかった。

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