ソフトバンクが北の大地で最下位日本ハムに痛い連敗を喫し、3位に転落した。

先発藤井皓哉投手(26)が5回持たず4失点で降板。打線も代打柳町達外野手(26)のタイムリーの1点だけとつながりを欠いた。今季10敗目のチームはロードで9敗(4勝)と苦戦が続いている。5月反攻へ向け、何とか苦手克服といきたいところだ。

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ようやく満開を迎えようとしている北海道の桜の前で、ソフトバンクがあっけなく散った。初戦こそ柳田の特大アーチで延長戦を制したものの、2、3戦と1得点で最下位の新庄ハムに連敗を喫した。

「あそこだけやったね。今日のいいところは」。試合後、藤本監督が振り返ったのは2点を追う5回1死満塁の場面。代打の代打、柳町を打席に送ると日本ハム2番手宮内の149キロの直球を右前にはじき返すタイムリー。これでグッと反撃ムードも高まるかと、三塁側ベンチで前のめりになった指揮官だが、後続が倒れ、流れをつかむことができなかった。「同点、逆転できたら一番良かったけど、そこは相手のいることやからね」。

一気攻撃に続かなかった打線を責めることはなかったが、その後に2本塁打を被弾したバッテリーと担当コーチには苦言を呈した。1点差の5回裏。先発藤井が先頭矢沢に右翼席へプロ1号を被弾。7回裏には4番手板東が先頭アルカンタラにダメ押しとも言える2号ソロを許した。

「藤井は球自体は悪くないけどそこの(5回の)1球。板東も代わりっぱなの1点。そういうところを注意していかないと流れが来ない。そのへんは投手コーチとバッテリーコーチにしっかり反省してもらって、選手のお尻をたたいてやってもらいましょう」

上位混戦からなかなか抜け出せない。痛い連敗で3位転落。まだまだ順位に一喜一憂する時期ではないが、今季12勝10敗のうち、ロードで9敗(4勝)と苦しい戦いが続いている。2日からは今季7連勝中の本拠地ペイペイドームで首位タイのオリックスと3連戦。その後は敵地・千葉で前回3連敗を喫したロッテとの3連戦が待ち受ける。「5月反攻」に向けて、何とか流れを変えたいものだ。【佐竹英治】

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