中日の守護神ライデル・マルティネス投手(26)がキューバ出身選手として初めて通算100セーブを達成した。

1点を勝ち越した直後の9回に登板。最速159キロを計測した直球とスプリットのコンビネーションで巨人の主砲岡本和、丸軸を連続三振など10球で3者凡退で料理した。「育ててくれた両親と中日に感謝している」。ウイニングボールを握りしめ、スタンドで応援したレグラ夫人も見守ったお立ち台で笑顔をふりまいた。17年に育成選手としてキューバから来日して7年目。今では箸をきれいに使うほど日本になじんでいる。18年の支配下登録時は先発だった。初勝利、初安打の記念球とともに、宝物が1つ増えた。

昨季はリリーフとしてコンビを組んだ同郷のロドリゲスが開幕直前に失踪。「いつもブルペンで試合を見ながら話していた。それができなくなってさみしい」と、相棒の離脱に傷心をのぞかせた。

3月のWBCでも母国代表の守護神を務めベスト4に貢献。「来日したときから諦めずに練習してここまで来た。根気良くやってほしい」と、異国で記録を刻んだ右腕は後輩たちにエールを送った。【伊東大介】

▼通算100セーブ=マルティネス(中日) 6日の巨人8回戦(バンテリンドーム)で今季9セーブ目を挙げて達成。プロ野球35人目。中日では岩瀬407S、郭源治116S、ギャラード112Sに次ぎ4人目。初セーブは19年6月11日のオリックス1回戦(京セラドーム大阪)。

▽中日立浪監督(マルティネスの通算100セーブに)「角度もスピードも素晴らしかった。今日は安心して、ベンチで見られた」

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