巨人赤星優志投手(23)が自己最多127球の熱投も痛恨の1球に泣いた。

1回2死一、二塁、広島松山の二ゴロを吉川が一塁へ悪送球。先制点を許すも2回以降は躍動感あふれる投球で広島打線を抑え込んだ。

6回まで自責0に抑えていたが、7回に捕まった。先頭田中の右翼線二塁打からアンダーソンにプッシュバントを成功されて無死一、三塁。菊池を二ゴロで本塁タッチアウトとし、2死満塁まで持っていった。4番マクブルームを迎え、直球2球で追い込むと最後の1球で仕留めきれなかった。4球目に選んだ132キロチェンジアップを左翼席に運ばれ、満塁弾とされた。

赤星と捕手の大城卓はそろって膝に手をつき、うなだれた。原監督から交代が告げられ、悔しそうな表情をにじませてベンチへ。座り込んで約30秒、タオルで顔を覆い微動だにしなかった。

赤星は「何とか粘り強く投げていたのですが、最後のボール(マクブルーム選手の1球)が甘くなってしまい悔しいです」とコメントした。6回2/3を6安打5失点(自責4)8奪三振で降板。「母の日」に今季初白星とはならなかった。