阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が、劇的なプロ初サヨナラ打で復活した。両軍無得点の9回裏2死一、二塁、広島森下から左前適時打を放ちヒーローになった。約1カ月の2軍生活で思い切りの良さを取り戻し、46日ぶりの1軍安打は自身甲子園初安打。固定できていない「6番右翼」奪取へ再び名乗りを上げた。チームは貯金を2桁の10に戻し、21日の同戦でカード勝ち越しを決める。

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森下の父善文さんは、神奈川の自宅でテレビ観戦していた。サヨナラ打を見届け「いつもより緊張していた表情に見えたけど、甲子園で1本打てたので翔太自身もほっとしているんじゃないかなって思います」と喜んだ。「親心的には、テル、打ってくれ! って思っていました」とにっこり。「でも、学生時代から、勝負のおいしいところで打ってくれていたから、やってくれるかなと予感しながら見ていました。残すところはホームラン。ホームランを1本出せば、気持ち的にも晴れるんじゃないかなって思います。これからもチャンスをものにして欲しいです」とエールを送った。