ロッテ佐々木朗希投手(21)の新たな交流戦怪物伝説は誕生なるか-。無傷の4連勝で交流戦に突入する。吉井監督は、順調ならば6月4日の阪神戦(甲子園)で起用する意向を示した。プロ初勝利を挙げた21年5月27日の阪神戦(同)以来、交流戦の勝利がない165キロ右腕だが、聖地のマウンドから、チーム17年ぶり3度目の交流戦制覇に導く。

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佐々木朗が今度はセ・リーグの強打者たちを驚かせる。WBCでは世界を、パ相手には開幕から無傷の4連勝。4月28日のオリックス戦では日本人最速165キロを5回以降に4球も投じる異次元の衝撃も与えた。順調ならば、甲子園での阪神戦に中6日で先発することが濃厚。2位に6ゲーム差をつけて首位を走る阪神について問われると、「みんな良いバッターですし、相手ピッチャーも良いので、ロースコアのゲームになると思う」と背筋を伸ばした。

甲子園は、交流戦初登板だった21年5月27日の同戦で、5回4失点の末にプロ初勝利を挙げた記念の場所だ。だが、以降の交流戦はパ相手に比べると“鬼門”でもある。昨年6月3日の巨人戦での5回5失点KOを含め、過去4戦で0勝1敗。1試合の奪三振数も7個が最多で2ケタは1度もない。「いつも対戦しないバッターだったりが多いので、自分のペースを崩さないように、出来ることを精いっぱいやるだけ」。25日からは打撃練習や走塁練習も実施し準備を進めている。

吉井監督は「(マメのできた指の確認は)していないです。火曜日(今日30日)にどんな姿で来るかで…」としたうえで、理想は中6日かと問われ「もちろん、そうです」と即答した。

開幕となる巨人戦は「西野、メルセデス、カスティーヨ。原さんは内緒って言っていたけど」とメジャーでも中継ぎが主だったカスティーヨの初先発を明かした。阪神戦は小島、種市と続き、佐々木朗が大トリを務めそうだ。【鎌田直秀】

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