オリ姫にささげるイケメンリレーだ。オリックス山本由伸投手(24)が8回4安打1失点で今季5勝目を手にした。バトンを受けて9回に登板した山崎颯一郎投手(24)は今季初セーブ。恒例「オリ姫デー」の初日に、ファンが選ぶ“推しメン”で1位と2位に輝いた右腕がつなぎ、チームは3連勝、貯金を今季最多の10に伸ばした。パの首位をがっちりキープし、交流戦でも単独首位に躍り出た。

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応援してくれたオリ姫たちへ。山本はステージの上から、真っすぐに感謝の気持ちを伝えた。「もちろん、はい。すごく力になりました」。りりしいマウンド姿と、さわやかな笑顔。ファンの心をがっちりとつかんだ。

「いい打者がたくさんいたので、しっかり自分の投球を心がけました」。3回まで無安打に抑える上々の滑り出し。2点の援護を受けた直後の4回に2死二塁で中田翔の適時打で1点をかえされるも、ここで止めるのがエースの頼もしさ。続くウォーカーを143キロフォークで空振り三振に仕留めた。「とにかくいいボールを投げることに集中して、しっかりいい球を投げられたと思います」。ギアを上げたように、8回まで連打を浴びず、注目を一身に浴び続けた。

人気も実力もトップクラス。毎年恒例のイベント「オリ姫デー」初日。6連戦で開催される今年のテーマは「アイドル」で、オリ姫が選ぶ推しメン、通称「オリメン」の11人が華麗なアイドル姿になりきった。堂々の2位にランクインした山本は、シルバーの指輪やイヤリングをつけてクールなアイドルに変身した。1位に輝いた山崎颯も「由伸とか韓国アイドルみたいな感じだったので、すげえなって」と、感嘆の声を上げるほどのかっこよさ。アイドル姿の山本のうちわを手に、声援を送るファンもいた。

球場周りもライブ会場のような装飾が施され熱気は最高潮。その中心で冷静な投球を続けた右腕を、中嶋監督もねぎらった。「強い打線ですので、最少失点で切り抜けたというのは非常にいいと思う。あんまり力まずにですね、いいと思いますよ。あのぐらいの感じで」。これで規定投球回に乗り、防御率1・82は両リーグトップ。このままいけば、次戦は甲子園でセ・リーグ首位の阪神と対戦する。写真の中だけではない。マウンドに立つ本来のかっこよさと強さで、山本が魅了した。【磯綾乃】

 

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