セ、パ両リーグは8日、5月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、パ・リーグ投手部門で、日本ハム加藤貴之投手(30)、打者部門で万波中正外野手(23)がそれぞれ選出された。いずれも初受賞。日本ハムの選手が両部門で受賞するのは、12年9月度に投手部門で武田久、打者部門で糸井嘉男が受賞して以来、11年ぶり。

加藤貴は開幕戦を含めた4月まで5試合に登板し1勝2敗、防御率3・57と苦しんでいたが、5月は4試合に登板し13日のロッテ戦(エスコンフィールド)では4安打で今季初完封勝利を挙げるなど、調子を戻した。30イニングで自責点1の防御率0・30という驚異的な数字を残し受賞。「4月は乗り切れなかったが5月はいい形で入れた。野手と、リリーフ陣のおかげ」と仲間に感謝した。

プロ8年目での初受賞に「そういう賞とは無縁だと思っていた。取れるとは思っていなかったので本当にうれしい」と喜んだ。

万波は5月だけで7本塁打、打率2割6分7厘をマークし、プロ入り後、初のタイトルを手にした。「プロ野球で初めて何か(タイトルを)取れたというのは本当にうれしく思います」と喜びを語った。

5月に放った7本塁打のうち、印象に残っているのは、21日オリックス戦(京セラドーム大阪)の7号ソロ。「速いストレートを強くはじき返せた。あれはいいバッティングだった」と振り返った。昨年3カ月連続で月間MVPを受賞したヤクルト村上超えも目指す。「もう1回、もう2回と、この場に立てるような活躍ができるように」と意気込んだ。