巨人ルイス・ブリンソン外野手(29)が2軍調整を1軍で大暴れする前フリとする。

9日、川崎市・ジャイアンツ球場で調整。マシン打撃など約3時間汗を流した。前日8日から2軍合流となり、「キャリアハイだった時もスランプに陥った時はあった。野球の一部だと思ってやっていますし、なるべく短時間で1軍に戻れるようにしたい」と心中を語った。

来日1年目の今季は47試合に出場し、打率2割3分8厘、5本塁打、22打点。交流戦は18打数1安打の打率5分6厘だった。「当てにいってしまうバッティングに最近なってしまっていた。去年、メジャーでやっていた時のようなスイングを取り戻せるように」と不振脱出を図る。1軍の首脳陣からは「ストライクとボールの見極め」の改善を求められた。この日は、ブルペンで打席に立ち、ボールを見る目も養った。

汚名返上は“得意技”だ。走塁死や守備のミスが出てしまった時こそ、殊勲のサヨナラ打などバットの活躍が光っていた。「クヨクヨしないで、切り替えるのがうまい」とミスを取り返せるハートを備える。今回の2軍再調整も「シーズン中にこうした機会をいただけるというのは逆にありがたい。自分の課題をつぶせるチャンスだと思って1つ1つやっていきます」と悲観せず捉え、1軍で活躍する糧とする。調子をV字回復させていく。