先発の小沢怜史投手(25)の力投もむなしく、ヤクルトは6連敗を喫した。

小沢は6回97球を投げ3安打無四球無失点と好投。オリックス打線に二塁すら踏ませず「状態が良くてどんどんストライクで勝負出来たので良かった」と納得の表情だった。

中継ぎとしてやってきた小沢だが、ここ3試合は先発に転向し、2勝を挙げている。高津監督は「急造先発投手としては100点だった。良く制球もされ、真っすぐも走っているように見えた」と褒めちぎった。

しかし援護がなかった。ヤクルト打線は8安打を放ち、5イニングで得点圏に走者を置いたが、あと1本が出なかった。チームの得点圏打率は2割と12球団ワースト2位。高津監督は前日にアベック弾を放ち調子を上げているオスナ、サンタナの両助っ人を、4番村上をはさむように3、5番に起用するもこの日はともに無安打。

「昨日打った人が今日全く打たないというね。ランナーが出るとバットが出ない、見逃してしまう、打ってもファウルと1本が出ない。何が原因かはよく分からない。初回に1本、ここで1本というところが何度もあった。今日は先頭がよく出たのでチャンスがなかったわけではないんですけどね」と悩ましかった。

そして小沢が降板後、7回にリリーフした星が代わりばなの初球、151キロ直球をオリックス4番頓宮に左中間席に運ばれ先制を許すと、丸山、今野と救援陣が崩れ6失点し、試合が決まってしまった。

それでも「リリーフ陣は責められないか」と問われた高津監督は「そうですね。相当疲れてますよ」と擁護した。

20日楽天戦(神宮)が交流戦最終戦。連敗を止めてリーグ戦に戻りたいところだが「毎日そう思っているんですけどね。なかなかうまくいかない」と苦しい胸の内を明かしつつ「もちろん火曜日に勝って交流戦を締めくくりたい」と必死に前を向いた。【三須一紀】

▽ヤクルト村上(5月25日阪神戦以来、今季3度目の猛打賞。逆方向に2本の二塁打が出て)「自分のスイングももちろん、ピッチャー(宮城)にしっかり入っていけるように意識した」

【関連記事】ヤクルトニュース一覧>>