岡田監督が近本の代役センターで新プランを明かした。広島からの移動ゲームのヤクルト戦は雨で中止。近本が抜けた中堅は前カードでは島田が務めたが、今後の起用を問われた指揮官は「それは代える、代える。そこまで固定っていうかな。明日、あさっては(ヤクルト先発は)左みたいやから。それはまた、島田でいくか、ほかのもんでいくか、そらわからんけど」と固定しない方針を明かした。

ドラフト1位森下もマツダスタジアムで島田とともにシートノックで中堅に入っていた。岡田監督は「受けとるのは、受けとるけど。そら、外野手やからなあ。大学(中大)の時、中堅やんか」と、中堅の候補であると明言した。

一瞬、間を空けて「両方(左翼、右翼が)外国人になったらお前、不安やからな」とニヤリと笑った。守備には不安はあるが、左翼ノイジー、中堅森下、右翼ミエセスと打力優先で右の外野手3枚並べる構想も披露。島田は守備力に足もあるが、森下の力強い打撃も魅力。広島での試合前練習でも柵越えを連発しており、左腕ピーターズ攻略を託される可能性がある。

チームは打線の立て直しが急務だ。7月は5試合で2勝2敗1分けと勝率5割だが、チーム打率は1割7分3厘、3本塁打で、わずか8得点。1番近本を欠き、さらに得点力が低下しているだけに、打線を再構築する必要がある。森下は東海大相模、中大と中堅を守ってきた。この日はマシンを使って高々と上がって甲子園の浜風に流される大飛球を捕球する練習を繰り返した。強肩も広い甲子園では武器となる。

岡田監督は「1年間やったら打てない時もあるやんか。調子の波とか」と、今の苦境は我慢の時期ととらえる。4位巨人までの混戦模様となってきたセ・リーグを勝ち抜くためにも、現有戦力をフル活用する。【石橋隆雄】

◆今季の森下 22年1月の新人合同自主トレには、右足の肉離れの影響で別メニュースタートとなった。2月から始まった春季キャンプでは、2軍スタートとなったが、第1クールで屋外フリー打撃を再開。その後1軍に合流し、降格することなくキャンプを終えた。岡田監督は開幕前に森下を「6番右翼」で開幕スタメンを明言。開幕カードとなったDeNA戦でマルチ安打を記録した。だが、その後、打撃不振で2軍に降格。打撃フォーム改善に取り組みながら、6月23日に1軍昇格。ウエスタン・リーグでは中堅手として7試合で先発している。

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