巨人が「土用の丑(うし)の“G”」で夏バテを吹き飛ばす。中日に先制、追加点、ダメ押しの快勝でカード勝ち越しを決めた。猛暑続きの列島を横目に、3試合連続の2ケタ安打と打線が暴れ、3連勝で貯金を1とした。 吉川、坂本の1、2番&二遊間コンビが攻守で存在感を示した。原監督は「ファインプレーも出ていますし。吉川、そして門脇。勇人もそれに負けじと、やってくれているというのは大きいですね」とたたえた。1軍のチーム最年少の秋広には「守備はもうちょっとピリッとね。土用の丑(うし)の日だからさ。さんしょうがピリッと効いたような守備力になってほしいね」と夏の風物詩を引用した。 熱さを際立たせた山崎伊は6回2/3を6安打3失点で8勝目を挙げた。「バッターに向かって『打てるもんなら打ってみい』って感じで。監督からも、もっと気持ちが出てもいいんじゃないということだったので」と、闘志をあえて前面に出す投球で7月は4戦4勝。指揮官からの評価も「小細工に走らずに力投できる、汗を流せる。そういう部分からいくと成長した」とうなぎ上りだ。 うなぎといえばキャンプ地の宮崎の特産物で毎年、差し入れを受ける。贈呈式でお約束となりつつある、原監督のうなぎつかみ取りは当初は大苦戦するも今となればお手のもの。うなぎと巨人、巨人とうなぎ-。江戸時代から続く夏の風習にあやかり“真夏の逆襲”を仕掛ける。【為田聡史】

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