阪神佐藤輝明内野手(24)が意地の2安打を放った。2試合続けてスタメンを外れていたが、3試合ぶりに「6番三塁」でスタメン復帰。13日ヤクルト戦以来のマルチ安打で好機を演出し、試合後は「最後のヒットなんかは良かったんじゃないかと思うんですけど。(結果には)いつもこだわってます」と力を込めた。

7回1死、2打席凡退させられていたDeNA左腕東の内角高め142キロ直球を押し込み、詰まりながらも左前に運んだ。これが15日広島戦以来のHランプとなった。さらに9回1死、今度は右腕森原の6球目フォークを拾い、ライナーで右翼フェンスにショートバウンドさせる安打を記録した。自身の代走となった熊谷がリクエストの末に盗塁死。得点にはつながらずチームは敗れたが、存在感は示した。

15日広島戦では三塁守備で失策を喫し、8回無死二、三塁で空振り三振に倒れるなど攻守で精彩を欠いた。優勝マジック29を点灯させた16日の同戦は欠場。前夜は今季3度目の代打出場も、満塁の好機で左飛に倒れていた。悔しい思いが続いたからこそ「(打席で)やりたいことは特にない。打ちたいだけなんで」と言葉に気持ちがこもる。

優勝争いの先頭を走る日々。「最初からそこを目指してきたので。気持ちは変わらないんじゃないですか」とマジックが点灯しても平常心を強調していた。「アレ」を目指して一丸となるチームで、背番号8もバットで守備で、大きな力になってみせる。

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