CSも頼むばい! ソフトバンクは最終戦で楽天に勝ったロッテに1毛差で抜かれて3位に落ち、CSホーム開催はならなかった。だが、近藤健介外野手(30)がFA移籍1年目で初の本塁打王&打点王、3度目の最高出塁率の3タイトルを獲得。26本塁打、87打点はキャリアハイで、打率は1位のオリックス頓宮に4厘差。3冠王は逃したが、12年目で初の全試合出場も果たした。進化したアベレージヒッターが3位からのCS突破へ力を尽くす。
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球界屈指のアベレージヒッターが、長距離砲の勲章を手にした。前日9日のオリックス戦、レギュラーシーズン最終戦の最終打席でリーグ最多に並ぶ26号ソロ。打点87とともに2冠に滑り込み、この日の楽天-ロッテでパの全日程が終了し、本塁打王、打点王が確定した。「ホームランも打点もまさかって感じです」。自身も驚きの初タイトルになった。
昨オフ、日本ハムからFA権を行使してソフトバンクに移籍した。日本ハム時代のキャリア最多11本塁打を15本も更新する26本塁打。5割が目標だった長打率も5割2分8厘で終えた。「長打率5割も目標にしていましたし、数字の中では一番の課題でもありました。2、3年をもってやってきたことだったので、まずはクリアできて良かったです」。打点はキャリア最多の69を18も更新。長打が増えて自然と打点も増えた。
“本職”でも結果を残した。出塁率4割3分1厘は12球団トップ。19、20年以来3度目の最高出塁率にも輝いた。「そこ(出塁率)で取ってもらって、(ソフトバンクに)来たと思っています。出塁率4割は最低条件として必ずやらないといけないところだと思っていた。そこはホッとしてる感じです」。109四球は球団新記録でパ・リーグ歴代3位。生涯出塁率でも4割1分5厘を誇る男が、期待通りの活躍だ。打率はトップのオリックス頓宮に4厘差で3冠王こそ逃したが、12年目で初の全試合出場も果たした。
リーグ最終戦でロッテが勝利したため、試合のなかったソフトバンクは3位陥落で終わった。勝率わずか1毛差で本拠地福岡でのファーストステージ開催を逃した。昨年はオリックスと同勝率ながら直接対決の結果でV逸。2年連続で全日程終了日に屈辱を味わうことになった。CS突破、日本シリーズ進出でしかこの悔しさは晴らせない。
ファーストステージの開催地はZOZOマリンになったが、近藤は当地で相性がいい。直近5試合では13打数7安打で打率5割3分8厘、3本塁打を記録している。「感覚的に『こういうものか』っていうのが分かることができたシーズン。土台としてレベルアップできたら」。下克上実現へ猛打を振るう。【只松憲】



