広島から育成ドラフト1位で指名された日大国際関係・杉田健投手(22)と同2位の静岡大・佐藤啓介内野手(22)がこのほど、それぞれの大学で担当の松本有史スカウト(46)らから指名あいさつをうけた。

支度金319万、年俸300万(金額はいずれも推定)で仮契約も交わした杉田は「やっと実感も湧いてきて、これからやるぞという気持ちになった」。佐藤も「プロになるんだなという実感が少しずつ湧いてきた」と笑顔で話した。

杉田は、189センチの長身から投げ下ろす最速152キロの直球が魅力の右腕。松本スカウトは「身長としなやかな腕の振りから投げる150キロの直球。なかなか投げる投手はいない。森下(暢仁投手)という良い手本もいる。いずれは一緒に先発ローテーションに入ってほしい」。佐藤は、広角への長打力が光る左打者で同スカウトは「逆方向にも長打を打てる打撃が魅力。本塁打も打てるので、西川(龍馬外野手)のようになってくれると思っている」と大きな期待を寄せた。

2人は現在も練習を継続。まずは、支配下登録を目標に挑むプロの舞台に向け、準備を進めている。杉田は「キャンプからアピールするつもりで準備をしている」と意気込んだ。佐藤も「もう勝負は始まっている。しっかり体を作っていきたい」と力を込めた。【前田和哉】