阪神森下翔太外野手(23)が16日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、大幅アップの2200万円増の3800万円でサインした。「来季より頑張らないといけないなと思いました」と気を引き締めていた。

外野手の即戦力としてドラフト1位で入団。春季キャンプから猛アピールに成功し、「6番右翼」で開幕スタメンをつかんだ。開幕カードは猛打賞で結果を残したが打撃不振で2度出場選手登録を抹消。7月9日のヤクルト戦で自身96打席目の打席でV弾となる1号を放った。

そこから打撃が開花。9月8日の広島戦では岡田監督以来の新人右打者での2桁本塁打に到達した。レギュラーシーズンでは94試合で打率2割3分7厘、10本塁打。終盤からは主に3番打者としてチームを支え、勝負強い打撃で猛虎史に歴史を刻んだ。オリックスとの日本シリーズでも新人の日本シリーズ歴代最多打点となる通算7打点をマーク。「成績には満足していないけれど、優勝、日本一の一員になれたことがうれしかった」と振り返った。

フレッシュな戦力が球団18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶり日本一に大きく貢献。来季もガツガツしたプレーで勝利に導く覚悟だ。「2連覇に向けてチームに貢献してきたい。もう1回見直して、走塁、守備にも取り組んでいきたい」と力を込めた。(金額は推定)

▽阪神森下お祭り男アラカルト

◆開幕戦スタメン(3月31日DeNA戦)6番・右翼で先発出場。無安打に終わったが、大山、近本、佐藤輝とドラ1野手4人衆の一員としてデビュー。

◆森下対決制しサヨナラ(5月20日広島戦)9回に森下から左前サヨナラ打。阪神の選手が同姓の投手からサヨナラ打したのは2リーグ分立後初。

◆プロ1号で1-0勝利(7月9日ヤクルト戦)0-0の8回に初本塁打となる決勝ソロ。阪神新人の1号による1-0勝利は初。

◆フレッシュ球宴MVP(7月18日)3安打3打点の活躍で、MVPを受賞。

◆シリーズ男 オリックスとの日本シリーズで、シリーズ新人記録を更新する7打点。優秀選手に。

◆侍で本塁打(11月16日アジアプロ野球チャンピオンシップ1次リーグ台湾戦)7回に弾丸ライナーで左翼席へ。侍初安打が決勝弾となった。

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